会いたい
4人暮らしを始める前、私が蒼さんに会えるのは多くても月に1度だった。
まだ子どもたちに蒼さんの存在を伝えていなかった頃は4、5ヶ月会えないことも何度もあったし、次に会えるのいつかなぁといつも考えていた。
会おうと思えばすぐ会える距離にはいたけど、仕事もあり子どもを頻繁に預ける訳にもいかない。
会いたいなぁと思う気持ちと、蒼さんに申し訳ないという気持ちもあった。
蒼さんは、そりゃもちろんたくさん会えたら嬉しいけど自分に会うために、その分毎日小学校と保育園でがんばってる子どもたちを寂しい気持ちにさせるのは嫌だ。ももこさんと子どもたちが一緒に今日も笑っているって思えることで仕事を頑張れるし、嬉しい。といつも言ってくれていた。
寂しいー会いたいーもう限界だーなどと騒いでいる私とは生きている階層が違う。
そんな蒼さんでなければ、7年間の電話やLINEばかりの交際期間は続かなかったかもしれない。
そして、その分会えると決まったときの喜びが凄まじい。
絶対にこのチャンスを逃したくない。
そのためには、子どもたちに風邪を引かせるようなことがあってはならない。
保育園に通うと、当然やたら風邪をひくのだけど、1歳から保育園組の次女はその時には随分免疫が付き、仕事を急に休まなくてはならないこともほとんどなかった。
長女も私に似てめったなことでは体調を崩さない。頼もしいやつだ。
それでも、当日の朝急に熱が出るなんてことがあるかもしれないので十分注意が必要だ。
楽しみが待ってると仕事も頑張れるし、次女のイタズラだって笑顔でかわせる。フフン。
相変わらず時間はないけど、気持ちに余裕が生まれる気がする。
楽しみの力は凄い。
当日の朝になるともう、心臓はドキドキ、地に足がついてないフワフワ感で夕方まで過ごしていた。
楽しい時間はあっという間に、本当に一瞬で終わってしまうのだけど、あの時の私にとって、あの時間が本当にエネルギーになっていたし、癒しの時間だった。
ちょうど良いペースでにんじんをぶら下げてもらい走り抜けてきたように思う。
会いたいが私の原動力になっていた。
一緒に暮らし始めてしばらく経っても、蒼さんと同じ家にいることや、蒼さんが帰ってくることに驚きと喜びを感じながら心臓をドキドキさせている。
ごあいさつ
こんにちは。
お立ち寄りいただきありがとうございます。
昨日から24時間テレビを観ていますが
毎年、深夜コーナーの時間には寝落ちしてしまいます。今年も観れませんでした。来年こそは観るぞ。
今年のテーマが「会いたい」とのことなので、私が会いたいのは誰かなぁと考えていたのですが、
会いたいのボリュームが1番大きかったのはあの頃かなぁと1人で思い出していました。
かねちさんもきらりちゃんも無理せず笑顔で楽しんでほしいです。
ももこ。